こんにちは

鳥取で薬膳講座と漢方相談など

行っているイヌイ薬局の乾です。

 

第152回まごころセミナーは

2024年10月7日12時~

タイプ別ダイエットの薬膳と漢方

をテーマに調理します。

 

 

・今回のダイエットの薬膳メニュー

 

1、メインは

酸菜白肉(サンツァイパイロー)

と呼ばれる、

豚肉とお漬物のソテー

 

 

白菜漬けの善玉菌がお肉の消化を助けます。

お漬物などの植物性の乳酸菌は、ヨーグルト

などの動物性の乳酸菌より寿命が長いので

ヤセ菌=善玉菌による腸内環境を整えるには

最適です。

 

2、ダイエットの薬膳茶は

蓮(はす)の葉の減肥茶

で、

蓮の葉、山査子、はとむぎ、

橘皮(きっぴ、みかんの皮)

を煮だします。

 

 

 

 

3、スープは紅花と玉ねぎのブルーテ

紅花は身体を温めて、結構を改善する

食材であり、漢方処方にも使われる

生薬でもあります。

 

 

・ダイエットは正しく食べること

 

 

ダイエットも、体質に応じて漢方や薬膳を

使い分けると

楽しく、身体も楽にダイエットできます。

 

 

ダイエットといえば

食べない

イメージありますが、

 

 

本当のダイエットは正しく食べること

といえます。

 

タイプ別の細かい漢方やレシピは

後ほどお伝えします。

 

 

ダイエットの薬膳と漢方相談は

 

 

 

 

 

 

毎年10月7日頃に二十四節気の寒露(かんろ)を迎えます。

寒露は秋の深まりが身近に感じられる時期になり、晩秋の節気です。
自然界の陰陽については、陰気が盛んになるので、草木につく露の冷たさが増して、深まりゆく秋を肌身に感じる方も多いでしょう。
そして、この時期は菊花(菊の花)が美しい時期。
秋雨前線のため秋の長雨の傾向が強まり、収穫の秋を象徴する稲刈りも終わりをむかえます。
漢方や薬膳的な考え方では、祛風(きょふう)除湿(じょしつ)=風(ふう)を取り除き余分な水分を排泄しながら寒気を避けるために、*茱萸(しゅゆ)を身に着ける習慣があります。
*重陽の日(旧暦の9月9日)に呉茱萸(ごしゅゆ)の実を入れた赤い袋を身に着けて山に登り、菊酒を飲むと 災禍を逃れるといわれています。
呉茱萸は、中医学的薬膳的に寒さを追い払って冷えを改善して、冷えからくる頭痛や腹痛を改善する作用があると言われています。


・寒露の薬膳・食養生
 

 寒露の時期には、きのこ類が市場に出回り栗の収穫の季節。

薬膳的に、身体を温めて腎を補い、筋骨を丈夫にするとされている栗は、

寒くなり始める季節に身体を温め、腎の季節といわれる冬に備えることができ、さらに栗の黄色い甘味で脾胃を損ないやすい秋土用にも備えることができるので、菊花とともにこの季節の大切な食材です。

・寒露の薬膳の基本

 

寒露の薬膳の基本は
秋は乾燥の季節なので身体を潤す滋陰潤燥(じいんじゅんそう)とりわけ、乾燥を嫌う臓器の肺を
温めながら潤す温(うん)肺(ぱい)

です。

 

秋分までの秋の前半は、夏の名残の余分な熱を冷ましながら身体を潤し
秋分を過ぎてからは、冬の始まりの冷えを温めながら身体を潤してゆく

ことが大切です。                  
 

陰液=体液を充分に滋養して乾燥を潤し、秋の乾燥と晩秋の冷気から肺を守りましょう。

薬膳的に栗の性質は
性味:甘・温 帰経:脾胃腎
身体を温め
脾胃=消化器系を支え
腎を補って
血流の改善と止血の働きがあるうえ
筋肉や骨を丈夫にして、冷えたお腹も整えてくれるので、
冬に向かう身体の準備のために秋に食べておきたいものです。


 

こんにちは、イヌイ薬局の乾です。
 

X(旧twitter)乾康彦 子宝とアトピーの薬膳と漢方 薬膳師の資格講座開催中https://twitter.com/inuikanpo

では、新月や満月、一粒万倍日など毎月つぶやいています。


 

・新月の薬膳にデトックスの小豆(あずき)ごはん

かつて、旧暦(太陰暦)では満月と新月に「小豆ご飯(あずきごはん)」を食べる習慣がありました。

小豆(アズキ)は、中医学では赤小豆(セキショウズ)といわれ、身体のなかのものを下行させる性質に優れ、体内の余分な水分を排泄させる利水の作用を持つと言われています。

さしずめ最近の表現なら、解毒排毒(デトックス)に優れているので、現代のアトピー・喘息・アレルギー・生活習慣病などの原因の大半が「からだのゴミ」なので、デトックスができなくて悩む方に好ましい食材と言えます。

 

最近では手軽なpetボトルの小豆茶をお求めになる方が増えてきました

ノンカフェイン、防腐剤不使用、着色料不使用

オーガニック小豆茶

オススメです。

 

 

 

実際この小豆の解毒排毒(ゲドクハイドク)の性質を利用して、小豆の粉末を蜂蜜や卵白にお酢で練り込んで化膿性の皮膚炎や乳腺炎などに外用の軟膏として処方されていたこともあるようです。

 

・小豆と女性ホルモン

 

 

小豆の形は腎臓に似ていますので、排泄のちからが強く「浮腫み」にもオススメの食材。

「浮腫み」といえば多くの女性を悩ます症状です。

小豆には「イソフラボン」と呼ばれる「植物性の女性ホルモン」も豊富に含まれ様々な婦人科疾患にも適した食材です。

以前は、生理が始まったときや、成人式には赤飯を炊いてお祝いしたのはそういう意味があったそうです。

中医学では、成長や発育を司る臓器を「腎」と考えていたので、成長や発育の節目に腎の形に似た小豆を食べたのでしょう。

小豆は、小粒で油分(陰性)よりもデンプン質(陽性)がやや多く、色も赤いので身体を冷やすことがなく、冷えや油を嫌う「腎」には優しい食材です。

また栄養学的にも、「腎」のホルモン代謝に必要なビタミンCの原料プロビタミンCや亜鉛、良質のタンパク質を豊富に含みます。

 

 

 

満月には身体の吸収の力が最大になるので、その意味でもタンパク質が多いことは綺麗な肌を再生する点からおすすめです。

慢性的な皮膚炎、喘息、アレルギー、生活習慣病で悩んでいたり、副腎皮質ホルモンなどの長期連用したりなど腎を傷つけてしまった方に小豆はおすすめです。

 

 

・命のスープ 辰巳芳子先生 小豆粥

 

「満月」「新月」の「小豆ごはん」はアトピーやアレルギーの予防に限らず飽食の現代こそ大切な食習慣として残しておきたいものです。

小豆のレシピとして、「小豆ご飯」「小豆粥」「小豆昆布」などいろいろありますが、参考までに私がご指導いただいているいのちのスープを主催されている 辰巳芳子先生の小豆粥のレシピは

「続 あなたのために お粥は日本のポタージュです」をご参照ください。


 

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